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追悼 ラウール・クタール
追悼 ラウール・クタール

フランスの撮影監督のラウール・クタールが11月8日に亡くなりました。92歳でした。

1924年生まれで、1945年に徴兵され、その後11年間インドネシア戦争の戦地ベトナムで戦争写真家として働き、帰国後、映画の世界に入りプロデューサーのジョルジュ・ポ-ルガールのもと、ピエール・シェンデルフェール監督の作品などのカメラを担当しています。
ポ-ルガールに認められポールガールの当時の新作、ジャン=リュック・ゴダールの長編第一作となる『勝手にしやがれ』の撮影監督を担当することとなったそうです。
ヌーヴェル・ヴァーグの金字塔となる『勝手にしやがれ』ですがゴダールは最初は別のカメラマンの起用を考えていたそうです。ただポールガールが経験ある撮影監督にこだわり、クタールの起用を条件として製作を引き受けることにしたそうです。なおゴダールとクタールは仕事を通してすぐに意気投合し2人のコンビ作品は続きます
フィルモグラフィーをみてみますとその後『小さな兵隊』、『女は女である』、『女と男のいる舗道』、『カラビニエ』、『軽蔑』、『立派な詐欺師』(世界詐欺物語)、『はなればなれに』、『恋人のいる時間』、『アルファヴィル』、『気狂いピエロ』、『彼女について私が知っている二、三の事柄』、『メイド・イン・USA』、『中国女』、『ウィークエンド』そして15年の歳月を経て『フレディ・ビュアシュへの手紙』、『パッション』、『カルメンという名の女』とたくさんの作品を残しています。

ヌーヴェルバーグのもう一人の旗手、トリュフォーとは『ピアニストを撃て』、『二十歳の恋~フランス篇~』、『突然炎のごとく』、『柔らかい肌』、『黒衣の花嫁』で組んでいます。
他にも『ローラ』(ジャック・ドゥミ監督)、『ある夏の記録』(ジャン・ルーシュ、エドガール・モラン)とカメラを担当しています。
アンリ・ドカエたちと並んでヌーヴェル・ヴァーグの監督たちの60年代の作品群を支えた名カメラマンです。

他にも『Z』、『告白』とコスタ=ガヴラス監督、大島渚の『マックス、モン・アムール』なども担当していますし自分自身で監督を担当している作品もあるようです(監督作品はみていませんが題名だけみると過去の自分の経験を生かした戦争映画のようにみえます)


映画評論家の山田宏一さんの『ゴダール、わがアンナ・カリーナ時代』(ワイズ出版)のなかに山田さんが1997年にクタールが来日した際にゴダールの60年代の作品を中心にインタビューされた記事が掲載されています。
(元は『ユリイカ』のゴダール特集にかつて掲載されたようです)
この本はこのクタールへのインタビューとゴダール映画の60年代のヒロインで奥さんでもあったアンナ・カリーナへのインタビュー、五月革命以前のゴダールの作品を詳細に分析されている素晴らしい本になります。
そのなかでもクタールへのインタビューはゴダールの人物像、ゴダールとトリュフォーと2人の映画監督の違いなどが監督のすぐ近くでカメラを廻していた人の言葉で語られています。重みがあります。
山田さんがクタールが忘れていたことも思い出させたりいろいろと聞き出されていて最高に面白いインタビュー記事になっています。
本当に素晴らしいのでできればもっとゴダールやトリュフォーのこと、ジャック・ドゥミやコスタ=ガヴラスや大島渚など他の映画のこととか、聞いていただきたかったです。
残された映画の多くはこれからも輝き続けると思います。ご冥福をお祈りいたします

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