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F・W・ムルナウのなくなったもの
F・W・ムルナウのなくなったもの

ドイツ・アメリカで活躍した映画監督フリードリッヒ・ウィルヘルム・ムルナウの墓から頭部が盗まれたとの大変ショッキングなニュースが流れました

7月18日のシネマトゥディによりますと事件が起きたのはドイツのシュターンスドルフ。
犯人はムルナウ一族の墓所から棺を開けてムルナウの頭部を盗んだ模様とのこと。
隣接する兄弟の墓は荒らされておらず、墓の近くにワックスの残留が発見されキャンドルがともされていたそうでオカルト的な動機が推測されるとの報道されています。
今回の遺体の事件はどうしてもムルナウが監督したドイツ時代の代表作の一つ『吸血鬼ノスフェラトゥ』のことが思い出される何とも不気味な事件ですが早く犯人が逮捕されきちんと解決すればと思います。


ムルナウといえば失われたものとして彼がアメリカで『サンライズ』に続いて撮った『四人の悪魔』という映画のフィルムがあります。
『ロスト・フィルムー甦るハリウッド無声映画ー』(フランク・トンプソン著・文芸社)というフィルムが現存しない無声映画を紹介している興味深い本がありますがその最後に『四人の悪魔』が紹介されています。

1927年にムルナウはアメリカに渡りジャネット・ゲイナーとジョージ・オブライアン主演で『サンライズ』(1927年)を撮ります。
この作品は当時から批評家に激賞され現在でもアメリカ映画、最高の名作の一つといわれていますが興行的に失敗だったそうです。(私は観たことはありません)
次回作を撮る際、製作予算と切符の売上げを視野に入れるように製作会社から釘を刺され撮影を開始しています。
『四人の悪魔』はサーカスを舞台にした作品ですがムルナウはゴー・デビルという空中曲芸を撮影するための装置を開発したりと『サンライズ』に匹敵する作品にしようと苦心したようです。

完成した作品は『サンライズ』よりヒットしたそうですがトーキー時代の幕開け期だったこともあり、製作会社の意向によりサイレント映画であったこの映画に音声を入れ撮り直すことになりプリントが回収され劇作家の人が台詞を書くために雇われ、舞台監督・助監督が中心となり最後の2巻のみ台詞が入るようになり再公開されたそうです。(ムルナウがどこまで関与できたかは不明)
再公開された作品はヒットしたそうです。

ムルナウは次に当初の構想していた作品とは大きく異なった作品になっているそうですが『都会の女』(1931年)を撮り、そして記録映画作家として有名なロバート・フラハティと組んで『タブゥ』(1931年)を撮影直後、パラマウント社と契約しようとした矢先にアメリカで交通事故で42歳で他界してしまいます。

ムルナウはやはりドイツ、アメリカで活躍した映画監督フリッツ・ラングと同時期の人(ラングが2歳若い)ですが亡くなったのが早く残された作品も少なくまたサイレント映画ということもありなかなか作品を観ることが出来ない監督さんになります。

その後、ハリウッドの伝説の一つとして『四人の悪魔』の主演者の一人、メアリー・ダンカンが1930年代になって製作したフォックス社に『四人の悪魔』のプリントの所在を確認し、(彼女はこの映画を気に入っていなかったそうですが)観終えた後、彼女がプリントを持ち去り汽船に乗って太平洋に投げ捨てたという話が伝わっているそうです。
どこまでが真実かはわかりませんがこの作品のフィルムが現存していないことだけは確かです。
これまでも失われたフィルムのなかで見つかった作品も幾つかあるのでこの『四人の悪魔』のプリントもどこかに眠っていていつの日か見つかれば…と思います。
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