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『ラジオ・デイズ』(Radio Days)(1987年)~クルト・ワイル~
『ラジオ・デイズ』(1987年)~クルト・ワイル~

昨年(2014年)のアカデミー賞ではウッディ・アレン監督の『ブルージャスミン』が主演女優賞、助演女優賞、脚本賞にノミネートされケイト・ブランシェットが受賞しましたね。
また今年は受賞はなりませんでしたがクリント・イーストウッド監督の『アメリカン・スナイパー』は6部門ノミネートされました。学生時代から作品を観ていた映画監督が今も現役として第一線で活躍しているのは嬉しいことですし本当にすごいことだと思います。


私がウッディ・アレン監督の映画作で一番はじめに観た映画は『スリーパー』、イーストウッドは『アウトロー』でした。
どちらも好きな映画でしたが当時はまさか二人がこんなに息の長いアメリカを代表するようなすごい監督になるとは想像できませんでした。

ウッディ・アレンの映画は私は学生時代に『カイロの紫のバラ』を観に行って大感激した想い出があります。
最近の作品は全く観てなくて私にウッディ・アレンの映画を語る資格はありませんが「カメレオンマン」、『アニーホール』、『ハンナとその姉妹』、『マンハッタン』、『ブロードウェイのダニーローズ』…と80年代頃の作品が私は大好きです。

『ラジオデイズ』は『カイロの紫のバラ』と並んで特に好きな映画になります。
どちらともウッディ・アレン映画の入門書と言っていいような、とてもわかりやすくてそしてウッディ・アレンの、登場人物への愛情が感じられる優しさにあふれた素敵な映画です。
彼の映画があまり好きでない人、観たことがない人でも素直にその世界に入っていける…そんな映画ではないかと思います。


『ラジオ・デイズ』は昔に一度観たきりだったのですが《セプテンバーソング》が流れていたことは覚えていたのでも是非、もう一度観てみたい!と思っていました。
探していたのですがレンタル店には置いてなくてアマゾンで購入してようやく再見できました。
(私が見落としているのかもしれませんがウッディ・アレンの映画はあまりレンタル店に置いてなくてびっくりしました。若い人は彼の映画はあまり観ていないのかもしれませんね)

クラリネット演奏など音楽好きとしても知られるアレンですがこの『ラジオ・デイズ』では数多くの曲が使われています。
ジャズや懐かしいアメリカの音楽が好きな人はこれらの曲を聴くだけでも観る価値がある映画だと思います。
そのなかでも《セプテンバー・ソング》はウィリアム・ディターレ監督の『旅愁』はこの曲がなければ成立しなかったように『ラジオ・デイズ』でもワイルの《セプテンバーソング》は数多くの曲のなかでも特別な、要のような音楽になっています。


《セプテンバー・ソング》は冒頭、中盤、そしてラストと3度、映画の中で流れます。
ナレーションを担当しているウッディ・アレンの言葉と共に深い余韻を残します
冒頭では
《…場所はロックウェイ。 僕の少年時代。 少し昔を美化しそうですがお許しください。
別にいつも雨降りだったわけでなく、ただ雨の風景が美しく記憶に残っているのです…》
雨が降る海沿いの街並みが映画に映し出され「セプテンバー・ソング」が流れ出します。
中盤では
家でラジオを聴こうと帰宅した仲間たちと別れた主人公の少年が一人、海岸を歩きながら
セプテンバーソングの曲のなか
《…僕は帰りませんでした。何だか妙な気分で、ただ大西洋を眺めていたのです。
漠然と、人生のこと、女性のことを、考えていたのです。…》

そしてラストでは物珍しさもあってナイトクラブの屋上に集まっていた客が雪が降り出し屋内に戻ったあと、曲が流れ出します
《忘れられない新年です。 ビーおばさんに起こされて観た1944年はね。あの人たちも忘れないし、ラジオで聞いた懐かしい声も…でも現実は年が過ぎ去って行くにつれ、あの声、この声が次第に薄れて行きます…》

《セプテンバーソング》の曲は『ラジオ・デイズ』がつくられた1987年のウッディ・アレン(当時52歳)と映画で描かれた1943年~44年とを橋渡しする重要な役割を果たしているように思われます。

映画ではラジオが今のテレビのように家族の話題・団欒の中心であった時代、1943年から1944年の1月1日までを聴き手側のラジオが大好きな少年とそのユダヤ人の一家の物語を軸に、ラジオスターを夢見るナイトクラブに勤める女性を中心とするラジオを放送する側の話も絡めながら描いていきます
有名なオーソン・ウェルズのラジオ劇『火星人襲撃』のエピソードや少年が叔母とその恋人と共にジェームズ・スチュアートとキャサリン・ヘップバーン、ケ-リー・グラント主演の『フィラデルフィア物語』(後にリメイクされた映画が『上流社会』になります。)を見に行くシーンが入ったりといろいろなエピソードがちりばめられいて興味深いです



この映画を見直して映画の素晴らしさも再確認できましたが、改めて《セプテンバー・ソング》という曲の魅力も再確認できました。
『ラジオ・デイズ』のなかでは演奏のみになりますがマクスウェル・アンダーソンの詩も素晴らしいですし美しい旋律ですがどことなく翳があり心に残り魅了されます。
これまでの自分を振り返る曲ですが残りの人生を思う曲でもあります。

セプテンバーソングの曲がつくられたのは1938年前後なのですが作詞を担当したマクスウェル・アンダーソンが当時50歳、クルト・ワイルが38歳になります。
ワイルは50歳の誕生日を目前に1950年に亡くなります。
そしてアレンは50歳を過ぎて、それまでの自分を振り返り、自分にとって懐かしい大切な時代を、大好きな思い出深い曲を使いながら、この映画で描いてたのかもしれませんね。

アレンはラストシーン近くでナイトクラブの屋上で新年のお祝いで浮かれているはずの登場人物に次のような台詞をしゃべらせています
《…過ぎ去った年はどこへ行くの 光陰矢の如し年を取るね 人生もわからないまま
未来の人たちは僕らのことを知るだろうか 何も知るまい
時と共に全てが消えていく
今はどんなに有名で、もてはやされようとね… 》


ドイツ系のユダヤ人の家に生まれたアレンはユダヤ系のドイツ人クルト・ワイルに親近感を抱きその曲が好きだったのかもしれません。
『ラジオ・デイズ』の5年後、ワイルのドイツ時代の代表作『三文オペラ』の曲を『ウッディ・アレンの影と霧』で使っています

『影と霧』はあとで取り上げる予定です
《セプテンバー・ソング》、『旅愁』、『ラジオ・デイズ』と折に触れて聴きたい曲や見直したい映画です。





「ラジオ・デイズ」(アメリカ 89分)
監督・脚本・ナレーションウッディ・アレン 製作ロバート・グリーンハット 音楽ディック・ハイマン 撮影カルロ・ディ・パルマ
出演 セス・グリーン ミア・ファロー ダイアン・ウィースト ジュリー・ガウナー

『ラジオデイズ』で使われた曲
(他にもあるかもしれませんし、スペルとか間違っているかもしれません、題名も知っている曲が1割ちょっと、聴いたことがある曲が3割くらいになります)
「The Flight of The Bumblebee」
「Dancing In The Dark」(ダンシング。イン・ザ・ダーク)
「Chinatown,My Chinatown」(チャイナタウン・マイ・チャイナタウン)
「Let's All Sing Like The Birdies Sing」
「September Song」(セプテンバー・ソング)
「Body and Soul」(身も心も)
「In The Mood」(インザムード)
「Radio Show Themes」
「I Double Dare You」(アイ・ダブル・デア・ユー)
「You're Getting To Be A Habit With Me 」
「La Cumparsita」
「Carioca」(カリオカ)
「Tico Tico」(チコチコ)
「Begin The Beguine」(ビギン・ザ・ビギン)
「Opus One」(オーパス・ワン)
「Frenesi」(フレネシー)
「All Or Nothing At All」
「The Donkey Serenade」(ドンキー・セレナーデ)
「You And I」(ユー・アンド・アイ)
「Paper Doll 」 (ペーパー・ドール)
「Pistol Packin Mama」
「South American Way」(サウス・アメリカン・ウェイ)
「Mairzy Doats」
「If You Are But A Dream」(イフ・ユー・アー・バット・ドリーム)
「IIf I Didn't Care」
「Schloff mein Kind」
「I Don't Want To Walk To Walk Without You」
「Remember Pearl Harbor」(リメンバー・パール・ハーバー)
「Babalu」
「They're Either Too Young or Too Old 」
「That Od Feeling」(ザット・オールド・フィーリング)
「Re-Lax Jingle」
「The White Cliffs of Dover」(ドーヴァの白い崖)
「Goodbye」(グッドバイ)
「I'm Gettin' Sentimental Over You」(センチになって)
「Lullaby of Broadway」(ブロードウェイの子守唄)
「American Patrol」(アメリカン・パトロール)
「Take The 'A' Train」(A列車で行こう)
「You'll Never Know」
「One,Two,Three,Kick 」 (ワン、ツー、スリー、キック)
「Just One Of Those Things」
「You'd Be So Nice To Come Home To」
「Night and Day 」(夜も昼も)
「Auld Lang Syne」(蛍の光)
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