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『ニッカーボッカーホリディ』
『ニッカーボッカーホリディ』 (KNICKERBOCKER HOLIDAY)

映画『旅愁』のなかで「セプテンバーソング」はまずオープニングタイトルでラフマニノフのピアノ協奏曲と組み合わせて流れます。
そして主人公二人が立ち寄るナポリのレストランで第二次世界大戦で戦死したアメリカの兵隊さんが残していった古いレコードの中の一つとして紹介されヒロインのジョーン・フォンテーンがお気に入りの曲とジョセフ・コットンに伝え二人がレコードをかけて流れます

実際「セプテンバーソング」は1950年に製作されたこの映画のためにつくられた曲ではなく1938年にブロードウェイのミュージカル『ニッカボッカーホリディ』の挿入歌の一つになります

『ニッカボッカー・ホリデー』(KNICKERBOCKER HRLIDAY)
作曲 クルト・ワイル
作詞・脚本 マクスウェル・アンダーソン
演出 ジョシュア・ローガン
振付 カール・ランドール エドウィン・デンビー
曲 「北以外に行く所はない」(There,s Nowhere to Go but Up)
  「決してあなたじゃない」(It Never Was You)
   「アメリカ人ってどんな人?」(How Can You Tell an American?)
  「セプテンバー・ソング」(September Song)
  「心の傷」(The Scar」
出演 ウォルター・ヒューストン レイ・ミドルトン ジーン・マデン  リチャード・コールマー ロバート・ラウンズヴィル 
    ハワード・フリーマン クラレンス・ノードストローム
ニューヨークのエセルバリモア劇場(ドリュー・バリモアの大叔母になる女優さんの名前が付けられた劇場です)で1938年に初演され168回上演されています

脚本・作詞を担当したのはマクスウェル・アンダーソン。
劇作家としてピューリッツァー賞も受賞しています。
様々な小説や戯曲などを発表しているようですが『西部戦線異状なし』や『雨』の脚本や『キー・ラーゴ』の原作など映画関係の仕事も多い人です。
作曲はベルトルト・プレヒトとの「三文オペラ」で有名なクルト・ワイル。
この当時、彼はナチスドイツから亡命しておりこの『ニッカボッカー・ホリデー』がアメリカでの2作目の作品になるようです。
『セプテンバーソング』はこの二人のコンビ作品になります
(マクスウエル・アンダーソンとクルト・ワイルは別に取り上げれたら…と思っています)

「ブロードェイミュージカル」(スターン・グリーン著・ヤマハ出版)によりますとこの作品はミュージカルとしては初めて歴史的題材を使ってそのなかに現代社会に対する視点を表現した作品だそうです
1647年のニューアルステルダムを舞台に新しく就任した独裁的な提督と政府の干渉に意義を唱え自由を愛したアメリカ人ブロム・ブレッグの争いを描いた作品だそうです
民主主義と全体主義の対立を軸に脚本のアンダーソンは独裁的な提督に1938年当時のアメリカ大統領ルーズベルトも重ねて批判的に描いているようです。
ブロードウェイのミュージカルといっても『西部戦線異状なし』の脚本を担当したマクスウエルとプレヒトとコンビを組んでいたワイルの作品なので社会風刺・メッセージを含んだ作品だったようです

ただ提督を演じたウォルター・ヒューストンが持ち味を出して提督を愛すべき人物として魅力的に演じたため風刺性は薄れた傾向があったそうです。
これはなんとなく判る気はします。
ウォルター・ヒューストンは私は息子のジョン・ヒューストンが監督した『黄金』しか観たことはありませんがとても魅力的な俳優さんです。
よくあることですが作り手の意図を超えたものが出ていたのかも知れませんね
特に老いて行く身の上をヒューストンが歌った『セプテンバーソング』は観客の共感を集めたそうです。
ヒューストンはこの作品が生涯唯一のブロードウェイミュージカル出演の作品になるそうです。
『旅愁』の中のレコードで流れた『セプテンバーソング』はこのウォルター・ヒューストンの歌声になります。

演出を後に「ピクニック」や「バス停留所』、『南太平洋』などいろいろな映画の監督を担当したジョシュア・ローガンが担当ているのも注目したいです。

なお日本未公開ですが『ニッカボッカーホりディ』は1944年に映画化されています
ネルソン・エディーとチャールズ・コバーンが主演で監督はハリー・ジョー・ブラウンという人です。
映画の中でも「セプテンバーソング」が使われたのはよくわかりませんが出演作を観たことはありませんが『ローズマリィ』などで知られるネルソン・エディーが主演なので歌っているのではないかと思いますがよくわかりません。
なお映画で音楽はワイルの曲は使っていると思いますがエルンスト・ルビッチの映画『ニノチカ』、『桃色の店』などを手がけているウェルナー・R・ハイマンが担当しているようです。

参考『ブロードウェイミュージカル』(スタンリー・グリーン著、青井陽治訳 ヤマハ出版)、ウイッキペディア他
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