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ルイーゼ・ライナー ~『グレート・ワルツ』3~
ルイーゼ・ライナー ~『グレート・ワルツ』3~


久しぶりのジュリアン・デュヴィヴィエ監督の「グレートワルツ」になります。

この映画はワルツ王と言われたヨハン・シュトラウス2世を主人公とした音楽映画になります。
デュヴィヴィエは第二次世界大戦中はアメリカに亡命することになりますがこの映画はそれ以前、『望郷』、『舞踏会の手帖』などの映画が評判になりアメリカに招かれて撮った作品になります。

まず脚本などスタッフについて書く予定にしていたのですが資料が少なかったり判らないことが多くて本を購入したり、本を購入しようとか…いろいろとしています。なかなか書けないでいます。
たいしたことが書けないことは判っていますが少しでも自分なりに納得できる内容にできたら…と思っています。

まず出演者を書く予定にしています。こちらも資料が少なくまたなじみのない俳優さんばかりでできるかどうかわかりませんがヒロイン(パン屋の娘)を演じたルイーゼ・ライナー、ヨハン・シュトラウス2世を演じたフェルナン・グラヴェ、歌姫・カーラを演じたミリザ・コリウス、パトロンのホーヘンフリード伯役のライオネル・アトウィルを取り上げれたら…と思っています



今回はルイーゼ・ライナー(Luise Rainer)です。

ルイーゼ・ライナーは今では殆ど知られていない女優さんだと思います。
私もこの『グレートワルツ』を観るまでは殆ど知らない女優さんでした。
資料はやはり少ないです。

ただ彼女は少なくともいくつかの事でこれからも(アメリカ)映画史に残る人だと思います。
そして素晴らしいことでびっくりすることですがまだ彼女は今年104歳ですが健在!のようです
70年以上の前の映画に主演した女優さんがまだ存命なのは奇跡的なことだと思います

まず彼女の略歴を書きます(ウイッキペディアの記事が中心になります

1910年、ドイツのデッュセルフドルフにユダヤ人の両親の間に生まれています
その後ウィーンに移り、1928年に舞台女優として女優の道を歩み始めたようです。
ドイツの舞台演出家・プロデューサーなどとして名高いマックス・ラインハルトの下でベルリンやウィーンで舞台で俳優として活躍していたようです。
(『グレートワルツ』の原作はマックス・ラインハルトの息子のゴットフリード・ラインハルトになります。マックス・ラインハルトは1934~1935年の間にアメリカに亡命しているようですのでアメリカでマックス・ラインハルトとルイーゼ・ライナーは再会しているのでは…と思います。ラインハルト親子については別に書けたら…と思っています)


ウィッキペディアでは渡米前、1930年代初期に3つのドイツ映画に出演となっています〔作品名の記載はありません)
3本の映画ですがおそらく日本未公開作ではないかと思われます
1930年 『Ja、der Himmel uber Wien』(短編)
1932年 『Sehnsucht 202』
1932年 『Madame hat Besuch』
1932年 『Heut‘ kommt`s drauf an』 クルト・ゲロン監督 共演ハンス・アルバート
(インターネットに上記の4本の記載がありおそらくウィッキペディアに書いてあるのは短編以外の3作品ではないかと思われます)
この作品を最後に、渡米してMGMと契約しているようです
MGMと3年契約を結んでいるようですが渡米前後の詳しいことはよくわかりません。
渡米は彼女がユダヤ人であることも当然、影響していると思います。

1933年 『逢瀬いま一度』(Escapade )ロバート・E・レナード監督 共演ウィリアム・パウエル
1936年 『巨星ジークフェルド』 ロバート・E・レナード監督 共演ウィリアム・パウエル  アカデミー主演女優賞
1937年 「大地』 シドニー・フランクリン監督 共演ポール・ムニ アカデミー主演女優賞
1937年 『The Emperor‘s Candlesticks』 ジョージ・フィッツモーリス監督 共演ウィリアム・パウエル 日本未公開
1937年 『大都会』 フランク・ボーゼージ監督 共演スペンサー・トレンシー
1937年 『The Toy Wife』 リチャード・ソープ監督 共演メルヴィン・ダグラス 日本未公開
1938年 『グレートワルツ』
1938年 『Dramatic School』 ロバート・B・シンクレア監督 共演ポーレット・ゴダード 日本未公開
1943年 『Hostages』(決死のD-1計画) フランク・タトル監督 アルトゥーロ・デ・コルドバ 日本未公開
1965年 『コンバット』 テレビシリーズ ゲスト出演
1965年 『ラブ・ボート』 テレビシリーズ ゲスト出演

MGMはグレタ・ガルボのライバルとして考えていたと記載してあることが多いのですが、ガルボは当時、MGMと契約していたと思うので私の勝手な推測ですが出演ごとに高額のギャラを払わないといけない大スターであるガルボの後継者、後釜と考えていたのは…と思います。
アカデミー賞でルイーゼ・ライナーが『大地』で主演女優賞を受賞した際はガルボの『椿姫』が有力と思われていたようでライバル関係でもあったのも事実だと思います。…このあたりはよくわかりません
ルイーズ・ライナーは1936年の『巨星ジークフェルド』、1937年の『大地』と2年連続してアカデミー賞の主演女優賞を受賞しています。
演技賞として2年連続受賞は男女通じて彼女が初めてとなります。
映画史上に残る快挙なのですが『巨星ジークフェルド』はあまり台詞もないような役で、『大地』ではドイツなまりがひどかったそうでなぜ受賞できたのかオスカー史上の謎とも言われているようです。
両方の作品とも私は観ていなくてなんとも言えませんが両作品ともDVDは廉価で発売されていると思います。
(この2本と『グレートワルツ』は彼女の出演作のなかで比較的容易に観ることができると思います。)
ただ当時から不自然な受賞のことは本人も判っていたでしょう。
また相当なねたみ・中傷などもあったと思います。
この2年連続の受賞が重荷となったのかハリウッドから姿を消すこととなります。
彼女が歯に衣着せぬ発言をしたり、ハリウッドが好きになれなかったという話もあります。
そんな彼女をハリウッド名物のゴシップ・コラムニストのルエラ・パーソンズは〈オスカーの呪いを受けた者〉「オスカーの最初の犠牲者」と呼んでいます。
(このあたりのことは川本三郎さんの『アカデミー賞~オスカーをめぐるエピソード~』で紹介されています)

その後はニューヨークやロンドンの舞台で活躍していたそうです。
戦後からはロンドン郊外に住んでいるそうです。
舞台の他、60年代以降には「コンバット」などテレビドラマにゲスト出演などもあるようです。

長い年月が彼女のハリウッドに対する考えを変え、心を溶かしたのたのでしょうか、1998年と2003年のアカデミー賞の授賞式に出演されています。
また2011年に母国、ドイツのベルリンにある「スター通り」に彼女の名前が刻まれた星型のプレートが設置され、その式典に101歳の彼女が車椅子で出席したそうです

初の主演女優賞連続受賞、そして「オスカーの呪い」の最初の犠牲者として映画史に残る彼女ですがもう一つ注目していいのは彼女の最初の結婚相手が劇作家・脚本家として有名なクリフォード・オデッツということです。

オデッツは最初、俳優として出発し、リー・ストラスバーグなどとグループ・シアターを結成し、共産党に参加後、劇作家に転向して「レフティを待ちながら」、「醒めて歌え」などを発表して注目をあびることとなります
その後、ハリウッドに招かれ脚本や脚色・監督の仕事もしています。
主な作品としては「ユーモレスク」や「アメリカ交響楽」、「タイムリミット25時」(日本未公開ですが大好きなコーネル・ウールリッチの長編「暁の死線」の映画化になります。一番好きなウールリッチの小説になります。短編としてほぼ同じ内容で短編で「バスで帰ろう」もあります。とても観たい映画です!)などがあります。
後に彼は赤狩りに巻き込まれることとなります。

オデッツとは1937年から3年の結婚生活を送っています。
離婚はオデッツの浮気〈不倫)が主な原因のようですがこの結婚の破綻も彼女がハリウッドから遠ざかった原因かもしれません
『映画監督ジュリアン・デュヴィヴィエ』ではオデッツとの離婚騒動でライナーはMGMから契約を解除されたとの記載があります。
勝手な推測ですが「せっかくヨーロッパから連れて来てスターにしようとしていたのに結婚なんかして…」とMGMは結婚自体に反対だったかもしれません。

彼女が生まれたのは第一次世界大戦の始まる前になります。
104年間は波乱万丈の人生かもしれません。
語られることは少なく、活躍した時期も、出演作も少ないですが、彼女は映画史に残る人です。
これからも是非、長生きして欲しいですね。

参考『アカデミー賞~オスカーをめぐるエピソード~』(中公文庫・川本三郎著)
   『映画監督ジュリアン・デヴィヴィエ』(国書刊行会・小林隆之・山本眞吾著)
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